かっぷ
カップ(聖杯)は小アルカナの4つのスートの一つです。水の元素に対応し、感情、愛情、人間関係、直感を象徴します。
カップ(Cups)は、タロットの小アルカナを構成する4つのスートの一つです。水の元素に対応し、感情・愛・直感・人間関係・創造性・無意識を象徴します。エースから10までのピップカード10枚と、ページ・ナイト・クイーン・キングのコートカード4枚、合計14枚で構成されています。
カップのスートは、中世のトランプカードの「ハート」に対応しています。タロット以前の遊戯用カードでは「コッペ」(イタリア語でカップ)として知られ、聖杯(グラール)の伝説と深い結びつきを持っていました。
アーサー王伝説における聖杯探求は、西洋文化において最も重要な精神的探求の象徴の一つです。聖杯は「永遠の命をもたらす神聖な器」「最後の晩餐でキリストが使った杯」として語り継がれ、それを求める騎士たちの旅は「精神的な悟りへの探求」のメタファーとされています。カップのスートは、この「聖杯的な」——感情と精神の深みを探る——テーマを受け継いでいます。
ライダー・ウェイト版のパメラ・コールマン・スミスは、カップのスートに特に豊かな情感と想像力を注ぎ込みました。カップの各カードには水辺の風景、雲の上の城、虹、蓮の花といった夢幻的なイメージが多く、他のスートと比較して最も「夢」に近い雰囲気を持っています。
カップは四元素の「水」に対応しています。水の元素の特性は以下の通りです。
カップのスートは占星術の水のサイン(蟹座・蠍座・魚座)と対応しています。
コートカードは特定の星座に対応することもあります。カップのナイト=蠍座、カップのクイーン=蟹座、カップのキング=魚座という対応が一般的です。
カップのエースからテンまでの流れは、感情的な旅のストーリーとして読むことができます。
カップは他のスートと対比することで、その特性がより明確になります。
リーディングでカップのスートが多く出た場合、感情・人間関係・直感がテーマの中心になっています。質問者に「今の感情を大切にしてください」「直感を信じてください」「人間関係が鍵です」というメッセージを伝えましょう。
カップが全く出ない場合は、感情面が無視されている、あるいは感情を切り離して対処しようとしている可能性があります。
いいえ、カップは恋愛だけでなく、友情、家族愛、自己愛、創造性、直感、スピリチュアリティなど、「感情の領域」全般を扱います。恋愛は最も分かりやすい表現ですが、それに限定されません。
感情・人間関係・直感がリーディングの中心テーマであることを示しています。論理的な分析よりも感情的な知恵を信頼すべき時期であり、人との繋がりが問題解決の鍵となるかもしれません。
カップの逆位置は感情の抑圧、感情的な不均衡、直感の無視などを示すことが多いですが、具体的な意味は各カードによって異なります。共通するテーマとしては「感情の流れが滞っている」「水が淀んでいる」状態です。